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久保大先達との出会い
四国八十八ヶ所との深いご縁
このお話は、田渕石材の先代社長である田渕愃が、四国八十八ヶ所を巡礼中だった愛知県の久保大先達と志度寺で出会ったことから始まりました。
杖より先に自分を休めるな
弘法大師の分身といわれる金剛杖。
「杖より先に自分を休めるな」「汚い所に置かない」といわれるくらい、
巡礼で大切な道具です。
庵治石を使って「金剛杖立石」を奉納しよう
1997年頃、思いがけないことから、これまで他人同士だった二人は出会い、交流を持つようになりました。
香川県と愛知県で距離はありましたが、康光(現社長)が愃を車に乗せて愛知に行き、何度も会って話をしました。
そして二人はあることを決断しました。
「庵治石を使った金剛杖立石を四国八十八ヶ所全てのお寺様と、結願の後にお礼参りする高野山に奉納設置していこう」
奔走
奉納設置するといっても、お寺様の許可も必要ですし、何よりも費用調達が大変です。
二人は二人三脚で関係各所との折衝や、ご寄付を募るなどして奉納設置実現に向けて走り回りました。
夢の実現
1998年頃から本格的にスタートし、2003年、四国八十八ヶ所全ての寺、本堂と太師堂前に杖立石168基の奉納設置を実現しました。
お寺様とのご縁
二人の熱心な取り組みが広まり、その後、お迎え大師像(空海)や仏足跡等の奉納設置も始まりました。
対話の大切さ
康光は30代前半で久保さんと愃の夢の実現のために二人をサポートしてきました。
久保さんは冗談好きのよくしゃべるおじさんだなあ、と思ってましたが、二人の行動を見てきて、人と会って話をすることによって、こんなにも多く人たちに影響を与えることができるのだと、心が動かされました。
今は二人とも他界していますが、おそらく、あの世で楽しく話をしながら、次の夢を膨らませているのではないでしょうか。
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